今から遡ること10年、Daydeamで6部門にノミネートされ誰もが「マライア本命」を確信していた1996年のグラミー賞。全米16週連続No.1という前代未聞の大記録を樹立したB2MとのOneSweetDayをオープニングで歌い、マライアの年をアピールするそんな幕開けだった。しかし、結果は惨敗、信じられないことに6部門すべての賞を逃してしまった。TVに映るマライアの表情はだんだん笑顔が消え悪夢を見ているような表情に変わっていた。本当にあの光景は見ているのも辛く私にとってもとても屈辱的でしばらく立ち直れなかったのを今でも覚えている。

今作のTEOMが認められ見事8部門にノミネートされたことに本当に心から嬉しかったけれど、あの10年前の悪夢を思うと未だにトラウマになっていてグラミーの怖さに臆病になっている部分があるのも事実である。しかしMIMIはジャケットからも想像できるように自信に満ち溢れ堂々と自分の音楽を見つけて立っている。ゴールドの衣装は溢れんばかりの才能が靡いているようにも見える。まさに自ら自信を取り戻して、このグラミー賞へリベンジしに戻ってきたのだ!

ノミネートされた才能あるアーティストが競うハイ・レベルな賞レースだが、マライアはおそらく皆を「敵」と思ったことは一度もないだろうと思う。彼女は自分が愛する音楽に携わる全ての人を愛し称えあう人であるから。マライアはレースをしに戻ってきたのではないと思う。自ら越えれなかった低そうで高い壁を越える為に戻ってきたのだと思う。そしてこの壁を越えることができたとき、全盛期だった頃の自分をも上回ることになるのだと思う。

ちょうど1年前の2月、TEOMの試聴会でマネージャーのB.メディナ氏が「来年のグラミーを獲るために製作してきたんだ。このアルバムは本当に素晴らしい!ちょうど来年のこのグラミーの時、私たちはマライアを囲んでシャンパンでお祝いしているよ」って言ってたことが頭に過ぎる。その日まであと1日。

っと...ちょっと堅苦しいこと書いてしまいましたが、まぁここからは楽にいきましょう。さてさて、このグラミー賞のトリビアをひとつ。グラミー賞の正式な名前は「NARAS (National Academy of Recording Arts & Science ) Awards」って言うのです。じゃ〜なんでグラミー賞って言うの?っとなるわけですが、これは受賞者に蓄音機(グラモフォン)型のトロフィーを渡していたことからいつしかグラミーと呼ばれるようになったそうです。あなたは何ヘェ〜でした?(笑)じゃ〜今年のグラミーの予想をしていきましょう。今年はロック生誕50周年の年でもあるのでオヤジロックの方々の名前がノミネートされてるのが一つのポイントですね。伝統的な音楽など大事にしたいと考えているグラミーの審査員たちがどこまで贔屓にするかが鍵になるかも。



 Record Of The Year  グラミーで唯一「今どき」さと「人気」を考慮していると思える賞

主要3部門のうち、一番手堅いだろうと思われるこの賞は絶対に落として欲しくないですね...。多くの人々からの温かいエールを追い風に、2005年の代表曲となったWeBelongTogetherか、ストレートな鋭いメッセージで多くの人の心をも動かすパワーのあるGoldDiggerとの一騎打ちといったところでしょうか...。

We Belong Together / Mariah Carey
Feel Good Inc. / Gorillaz Featuring De La Soul
Boulevard Of Broken Dreams /Green Day
Hollaback Girl / Gwen Stefani
Gold Digger / Kanye West


 Album Of The Year  上品さと音楽の魅力を兼ねそろえたアルバムに贈られていると思う賞

主要3部門のうち、一番獲って欲しい賞。これだけ授賞すれば例え他の7部門を落としても構いません(笑)この賞に限ってはまったくセールス面は重視されていません。有力候補NO.1はやっぱりU2でしょうか...。オジサンロックですけど歌詞はやっぱ良い歌書いてるなぁ〜っってか、表現の仕方が上手いと思います。カニエちゃんは単調すぎる点と味が出ない点が欠点かなっと思います。ポールは聞いてないので知りませんが大御所だけに大穴。これがグラミーの恐ろしいところ。

マライアのTEOMは前半はちょっと軽すぎる点が上品さを曇らせているかな。中盤、後半は本当にReturn Of The Voiceと言えるようにマライアらしいとっても味わい深い楽曲とLyrics共に成長した歌姫を感じれる質の高い内容と思えます。政治や社会へ熱いメッセージを送るオヤジか愛を語る歌姫かの勝負です.....愛は勝つ!

The Emancipation Of Mimi / Mariah Carey
Chaos And Creation In The Backyard /Paul McCartney
Love. Angel. Music. Baby. / Gwen Stefani
How To Dismantle An Atomic Bomb / U2
Late Registration / Kanye West


 Song Of The Year   ソングライターに贈られる賞で、Record Of The Yearと2個1みたいな感じの賞

Album Of The Yearに引き続きこの賞も絶対に獲らせてあげたい賞の一つ。未だにインタビューで「私は作詞作曲もすべてやっているのよ」っと言わなければいけないマライアが不憫でなりません。是非この賞を獲ってソングライターでもあることを世界中の人に認識させるべきです。ここでの強敵はU2とジョン・レジェンドでしょうか...。ティーンよりのセンチメンタルな歌詞がどこまで頑張れるか見守りたいです。

Bless The Broken Road
Devils & Dust
Ordinary People
Sometimes You Can't Make It On Your Own
We Belong Together


 Best Female Pop Vocal Performance

POPSとR&Bの両方を兼ねそろえているマライアにはノミネートされるカテゴリーも増えるメリットがある反面、両立することで少し詰めがあまい点もあるので、ポップ部門で唯一ノミネートされているけれどここはグウェンちゃんかケリー・クラークソンが持っていきそうですが、ここでポップスの女王復活をアピールしておきたいですね。

It's Like That / Mariah Carey
Since U Been Gone / Kelly Clarkson
Good Is Good / Sheryl Crow
I Will Not Be Broken / Bonnie Raitt
Hollaback Girl / Gwen Stefani


 Best Female R&B Vocal Performance

マライアにとっては本命カテゴリーのR&B部門ですが、まずはこの女性部門は確実でしょう。ビヨンセ、アリシアと強豪相手ですが本年度はマライアの才能が一番光っていました。

1 Thing / Amerie
Wishing On A Star / Beyoncé
We Belong Together / Mariah Carey
Free Yourself / Fantasia
Unbreakable / Alicia Keys


 Best Traditional R&B Vocal Performance

あんまりよく知りませんが簡単に言えばオールドスタイルを崩さずに作られているものに与えられる賞でしょうか。ここではアレサと言った大御所も名前を連ねていますが、Mine Againはアルバムリリース前からかなり前評判がよかった楽曲でしたからね...期待は大きく持っていいと思いますがここはジョンとの一騎打ちでしょう。アリシアはUnpluggedからのものですからここはノミネート止まりかしら...。

Mine Again / Mariah Carey
Summertime / Fantasia
A House Is Not A Home /Aretha Franklin
If I Was Your Woman / Alicia Keys
Stay With You / John Legend


 Best R&B Song

実績から言えば間違いなくマライア。しかしR&Bのベストソングとなるとここでもジョンの存在は大きいですね。多くの人に愛されたマライアのWBTかR&Bの深みを充分に備えたジョンのOrdinary Peopleかの難しい選択になるだろうと思います。

Cater 2 U
Free Yourself
Ordinary People
Unbreakable
We Belong Together


 Best Contemporary R&B Album

ノミネートには若き才能を持ったアーティストが多いですが、もともと今のR&Bを作り出したのはマライアだと言っても過言ではありません。そしてTEOMで第2のマライアン・R&Bスタイルができたと言っていいと思います。当然授賞するべき賞だと思っています。

Touch /Amerie
The Emancipation Of Mimi / Mariah Carey
Destiny Fulfilled / Destiny's Child
Turning Point / Mario
O / Omarion
 

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